2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける実践を通じた「差異化」克服の理論構築:平和協力への「もう一つの道」
Project/Area Number |
20310148
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉田 修 Hiroshima University, 社会科学研究科, 教授 (60231693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 宗鳳 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (10334450)
水羽 信男 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (50229712)
尹 光鳳 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (00294471)
MAHARJAN Keshav Lall 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (60229599)
三木 直大 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (10190612)
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Keywords | 援助 / 地域協力 / アジア / 差異化 / 平和 / 理論 / 実践 |
Research Abstract |
本研究は、広島大学に基盤を置く研究者により、アジア各地で行われている平和構築のための、あるいはそれにつながる、現地の主体的な働きの学際的な比較研究を行うものである。 本年は、以下の6回の研究会を開催した。(<第1回研究会>報告1:町田宗鳳「差異化を超えて:環境平和学の創成」報告2:吉村慎太郎「日本・イラン関係の周辺-イラン人男性と結婚した日本人女性の意識調査を通じて-」、<第2回研究会>パンチャ・マハラジャン「ネパールにおける平和構築:包括和平協定から制憲議会選挙へ」、<第3回研究会>報告1:白水紀子「中国・台湾のセクシュアル・マイノリティを取り巻く現状」報告2:垂水千恵「台湾のセクシュアル・マイノリティ文学」報告3:三木直大「中国語圏文学におけるジェンダーと差異の表現をめぐって」、<第4回研究会>ケシャブ・ラル・マハラジャン、吉田修「王政廃止-多民族国家ネパールへの道-」、<第5回研究会>パドマ・ラトナ・トゥラダール「ネパールにおける紛争解決及び連邦制の問題」、<第6回研究会>藤田進:「パレスチナの現在と将来」)これらの研究会により「差異化」のダイナミズムを総合的に分析し、平和構築への「もう一つの道」を理論的に探究しようとした。これらの報告は、アジア各地における差異化の克復と平和構築の現状を分析するものであり、本年度の知見を踏まえて、来年度は韓国・済州島において韓国研究者を交えた国際シンポジウムを開催し、研究成果の交流と深化を図る予定である。
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