2010 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける実践を通じた「差異化」克服の理論構築:平和協力への「もう一つの道」
Project/Area Number |
20310148
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉田 修 広島大学, 社会科学研究科, 教授 (60231693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 宗鳳 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (10334450)
水羽 信男 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (50229712)
MAHARJAN K L 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (60229599)
三木 直大 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (10190612)
吉村 慎太郎 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (40220735)
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Keywords | 援助 / 地域協力 / アジア / 差異化 / 平和 / 理論 / 実践 |
Research Abstract |
本研究では、「ナショナリズム」、「近代国家」、「民族」、「移動」、「民主化」、「人権」、「グローバル化」、「メディア文化」、「アイデンティティ」、「差異化」などのアジア諸社会におけるダイナミズムの基礎概念を、比較と応用に用いうる操作可能な概念とするための作業を行い、それによって、「差異化」を克服する具体的な道筋を見出すための基礎とすることを試みた。その結果、最終報告書に見られるように、スリランカ、ネパール、イラク、フィリピン、オセアニアの具体的な政治過程の研究を通じて、「グローバル化」という概念を通じてさまざまな地域的基礎概念が操作可能性を持つようになることが示される一方、インド、中国、台湾、フィリピンにおける「差異化」の文化的側面の研究を通じ、伝統的文明史的観点が諸概念の操作可能性を高める上で有意義であることが明らかになった。また、最終年度の3月7.8日の両日に、各研究分担者が発見した実践的主体を招聘して和平プロセスの経験を交流し、『平和協力への「もう一つの道」』を明らかにするためのワークショップを開催し、和平を実現する条件をめぐって、「和解、交渉、参加」を中心とした3点にわたる結論を導いた。
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Research Products
(44 results)