2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20320012
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
三谷 真澄 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (20411275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若原 雄昭 龍谷大学, 理工学部, 教授 (10183998)
上山 大峻 龍谷大学, 仏教文化研究所, 客員研究員 (00090192)
吉田 豊 京都大学, 文学研究科, 教授 (30191620)
松井 太 弘前大学, 人文学部, 教授 (10333709)
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Keywords | 旅順博物館 / 大谷探検隊 / 非漢字資料 / 写本 / 中央アジア / 国際情報交換 / 中華人民共和国 |
Research Abstract |
1)研究代表者は、海外共同研究者・郭富純氏(旅順博物館館長)、王振芬氏(同副館長)、王若氏(同)らと協議し、研究成果公開について認識の共有をはかった。 2)ブラーフミー文字(若原雄昭氏)、ソグド文字(吉田豊氏)、ウイグル文字(松井太氏)資料について、最終成果報告に向けた研究を遂行した。特に、ブラーフミー文字サンスクリット語写本については那須良彦氏に、同トカラ語写本については荻原裕敏氏に依頼して、整理を進めた。 3)作成済みの非漢字資料データベースを更新し、より精度の高いものとした。 4)ガラス板2枚に非漢字資料を夾入した、整理番号「20.1550」から「20.1582」までの433点の資料について、連携研究者・岡田至弘氏の協力を得て、原資料の紙色の復元作業を完遂し、旅順博物館側にデータを提供した。 5)10月10日・11日に、「中央アジア出土の仏教写本」と題する国際学術シンポジウムを開催した。旅順博物館より郭富純館長、王振芬副館長、董〓氏、大連市文化局より王家勝副局長を招聘し、公開講演会・学術討論会・龍谷ミュージアム関係者との打合せを含む研究交流を行った。同時に、ドイツブランデンブルク人文科学アカデミー・Simone-Christiane Raschmann氏、同トルファン研究所・笠井幸代氏、トルコイスタンブル大学・Osman FikriSertkaya氏を招請し、同地域出土資料の研究状況を報告をうけた。 6)研究代表者は旅順博物館に出張し、同定解読結果の報告を行うとともに、最終報告書の内容について協議した。 7)研究代表者は上海に赴き、ミロノフが非漢字資料の整理に当たった無憂園の跡地や、大谷光瑞氏の動向に詳しい陳祖恩氏ら研究者と面談して、非漢字資料残存の可能性を探った。 8)最終年度の研究成果として、上記シンポジウムの内容を基にした『中央アジア出土の仏教写本』を刊行した。
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Research Products
(46 results)