2008 Fiscal Year Annual Research Report
森鴎外『椋鳥通信』における西欧文化受容・伝播の総合的研究
Project/Area Number |
20320037
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
金子 幸代 University of Toyama, 人文学部, 教授 (40224597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出原 隆俊 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10145930)
国府寺 司 大阪大学, 文学研究科, 教授 (50205340)
平山 令二 中央大学, 法学部, 教授 (40125779)
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Keywords | 森鴎外 / ドイツ文学 / 演劇 / 西洋美術 / ジェンダー / 椋鳥通信 / 文化交流 / 翻訳文学 |
Research Abstract |
1 『椋鳥通信』が掲載されている『スバル』復刻版を購入し、索引目録、データベースの作成 研究代表者金子は『椋鳥通信』の索引目録を作成し、日露戦後の日本文学への影響の全体像が把握できるようにデータベースを作成に着手し、人名索引・作品索引はほぼ完成することができた。項目数は図書館分類法により分類した結果、約六千項目以上あることがわかった。 2 文献資料の収集・整理・『椋鳥通信』本文内容の分析 日独双方を対象とした『椋鳥通信』の関連文献の資料収集を行った。金子はベルリンのフンボルト大学の鴎外記念館や図書館にて文献資料の収集を行った。加えて、コペンハーゲン大学教授長島要一と連携し、研究の調整を行った。出原は鴎外の影響を受けた作家のひとりである三島由紀夫の特徴について調査した。平山はドイツ文学について顕著な特徴が見られるか法律や環境問題の視点からその影響について具体的に精査した。圀府寺は、西洋美術紹介がどのような影響を与えたかを調査検討するための準備をした。これらの調査検討を通して「椋鳥通信」の本文内容の分析を進めることができた。 3 成果発表-研究打ち合わせ会を年二回開催(京都と富山)した。年度末には索引集を作成し、その成果は2008年度科学研究費報告書としてまとめることができた。金子は日本比較文学会東京支部大会や平出修研究会、国文学言語と文芸の会で研究発表を行ない、討議・検討を加え、「森鴎外『椋鳥通信』への視点-鴎外の意思表明」などにまとめることができた。
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Research Products
(10 results)