2008 Fiscal Year Annual Research Report
境界の消失と再生-19世紀後半から20世紀初頭の欧米文学
Project/Area Number |
20320054
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西川 智之 Nagoya University, 国際言語文化研究科, 教授 (20218134)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越智 和弘 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (60121381)
田所 光男 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (40179734)
長畑 明利 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (90208041)
上原 早苗 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (00256025)
谷本 千雅子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (90273200)
|
Keywords | 英米文学 / 独文学 / 仏文学 / 芸術諸学 / 世紀転換期 / 境界 / ユダヤ人 / ジェンダー |
Research Abstract |
本研究は、19世紀後半から20世紀前半の欧米社会の変化を「境界の消失と再生」という観点から、文学作品を中心に検討しようとするものであり、以下の三つのテーマを立て、参加者が分担して研究していくこととした。 (1)民族の境界の消失と再生-ユダヤ人文学を例として (2)「男性-女性」の境界の消失と再生-イギリス文学・アメリカ文学を例として (3)芸術の境界の消失と総合芸術-音楽、美術、舞踊、芸術誌を例として そして、平成20年度は基礎資料・基礎文献の収集に力を入れながら、各自が研究を進めていった。また、今年度は、われわれの研究対象よりも前の時代にあたる、市民文化の台頭についての知識を補完するために、立命館大学より宮本直美氏を招き、「交響曲-普遍的共同体とドイツ」というタイトルで、18世紀前半の市民階級の台頭について話をうかがうとともに、同じ日に、本研究に参加している3名も「欧米の市民文化の諸相」というタイトルでシンポジウムを行った。 平成21年度8月には、平成20年度繰り越し金を利用して、藤井がオーストリアザルツブルクのモーツァルテウム大学などで、調性和声や近代オペラについての資料収集を行い、西川が宮城県美術館で美術雑誌Ver Sacrumの一部の写真撮影しDVD化した。Ver Sacrumは、国内では閲覧することすらむずかしく、作成したDVDは非常に価値がある。資料やデータの分析・研究成果は、22年度のシンポジウムなどで公開する予定である。
|
Research Products
(21 results)