2008 Fiscal Year Annual Research Report
生成語彙意味論に基づく語彙情報と事象構造の融合的研究
Project/Area Number |
20320068
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小野 尚之 Tohoku University, 大学院・国際文化研究科, 教授 (50214185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 薫 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (70181526)
上原 聡 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (20292352)
ハイコ ナロック 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 准教授 (40301923)
中本 武志 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 准教授 (10292492)
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Keywords | 言語学 / 英語 / 語彙 / 事象構造 / 主観性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)生成語彙意味論によるレキシコン研究の推進、(2)言語における主観性(subjectivity)問題の解明、(3)語彙化・文法化における語彙情報と構文の融合についての新たな提案の3つであるが、研究計画の初年度である平成20年度は、研究分担者がそれぞれに研究テーマの理論的基盤を固めるため、先行研究の検討をおこない、解決すべき問題の洗い出しをおこなった。 当初の研究実施計画に即して、研究代表者は国内の学会や研究会に参加し、研究テーマについての情報を積極的に集めるとともに、国外の学会にも参加し、海外の研究者との情報交換を積極的に進めた。今年度、研究代表者は韓国ソウルで開催された世界言語学者会議(2008年7月)において、生成語彙意味論モデルを用いた研究を最初の成果として発表した。また、2009年2月にはベルギーのゲント大学で開催された動詞の類型論に関する国際ワークショップで動詞意味と構文の問題に関する発表をおこなった。これは今年度進めた基礎的な研究の成果報告に当たるものである。 研究グループは、文献・資料の収集作業と平行して、本研究の中心的なテーマである「生成語彙意味論モデル」「主観性・証拠性の問題」「文法化の過程」についての検討を共同で進めた。この検証作業を進めることによって、英語や日本語をはじめとする様々の言語において、構文と動詞の意味の関係について多くの問題点を浮き彫りにすることができた。次の段階としては、このようにして現れた問題点を個別言語的な問題と普遍的な問題に選り分け、検討課題としてまとめることになる。
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Research Products
(12 results)