2009 Fiscal Year Annual Research Report
語彙とテクスト理解:読解に関わる語彙知識の多面性と語彙の意味について
Project/Area Number |
20320073
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
堀場 裕紀江 Kanda University of International Studies, 言語科学研究科, 教授 (40316831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 遠億 神田外語大学, 言語科学研究科, 教授 (50245289)
木川 行央 神田外語大学, 言語科学研究科, 教授 (50327186)
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Keywords | 語彙 / 日本語 / 読解 / 言語テスト / 第二言語習得 / アクセント / アスペクト / 英語 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは、テクスト理解にかかわる言語(語彙)とそれに関する知識(語彙知識)について理論的・記述的・実証的研究をし、その結果に基づき言語教育に向けての有益な示唆を提供することを目的とする4年計画プロジェクトで、2年次にあたる2009年度は以下の活動を行った。 言語習得研究としては、前年度に開発した日本語語彙テスト(語義テスト・関連語テスト)を用いて収集した中国人第二言語学習者と日本人母語話者のデータを入力して分析し、テストの信頼性と有用性について考察した。これを含めた国内外で収集した学習者・母語話者の語彙テスト・データを、使用者の特性(母語か第二言語か、母語背景、学習環境、言語習熟度)、語の特性(頻度、品詞)、知識の種類(語義・語連想、語連想の種類)等の点から一部分析した。英文読解におけるテクストの因果構造とトピックへの興味の影響についての研究は、データ分析の結果を考察した。年度後半は、語彙力と読解力の関係を調べる実証的研究の計画と準備を開始した。新たに作成した読解テストと短縮版語彙テストを用いて、国内および国外の日本語学習者を対象にするパイロット調査を開始した。 言語研究としては、前年度末に行った中国在住日本語学習者の会話能力インタビューテストのデータを文字化し、中国人学習者のアクセントの使用実態を分析し、上記語彙テストの結果との関係を調べた。また、日本語語彙のテンス・アスペクトについての理論的研究では、視覚と移動事象との対応について分析を行い、日本語教科書のテイルの記述について実態調査を行った。 これらの研究の成果について、国内外の関連分野の学会で口頭発表、または雑誌等に論文発表した。また、年度末には言語教育学コロキアム「語彙とテクスト理解」を開催し本科研プロジェクトの2年間の主な成果について公開発表した。
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Research Products
(16 results)