2009 Fiscal Year Annual Research Report
英語科教員の専門的指導力に関する実証研究-日本・韓国・台湾の国際比較からの示唆
Project/Area Number |
20320088
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
松村 省一 Ryukoku University, 国際文化学部, 准教授 (90331131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇田 博文 龍谷大学, 国際文化学部, 教授 (40352934)
CHAPPLE Julian 龍谷大学, 国際文化学部, 講師 (60411279)
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Keywords | 英語活動 / 小学校 / 台湾 / ALT / 英語ノート / 専門的指導力 / 英語教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学校・中学校・高等学校に勤務する現職英語担当教員の専門的指導力を、「英語力」と「反省的実践力」という視点から測定し、それぞれの教育課程の教員に固有の、また共通して求められる、専門的指導力とは何かを考察することである。2009年度は、以下の課題を遂行した。 課題(1):日本の小学校の英語教育現場の実態調査として、近畿圏の2つの小学校でAssistant Language Teacher(ALT)を含めた英語活動担当教員と定期的に研究会を行った。研究会では、「英語ノート」の使用の是非、ALTとのティームティーチングにおける役割分担の問題、英語教育を専門としない教員の授業準備の方法など、さまざまなテーマについて議論した。これらの議論を踏まえ、教員に求められる専門的指導力とは何かを問うアンケートの作成を始めた。 課題(2):台湾での研究活動として、現地小学校を訪問し、授業観察、教員へのインタビューによる聞き取り調査を行った。また、実際に使用されている検定教科書を入手し、日本で使用されている「英語ノート」との教材比較分析を始めた。 課題(3):課題(1)および(2)の研究活動の成果として、Hawaii International Conference on Education、およびAsian Conference on Educationの2つの国際学会で発表を行った。また、研究に協力いただいた小学校の先生方を対象に、発表した内容について報告会を実施した。
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