2010 Fiscal Year Annual Research Report
英語科教員の専門的指導力に関する実証研究-日本・韓国・台湾の国際比較からの示唆
Project/Area Number |
20320088
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
松村 省一 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90331131)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇田 博文 龍谷大学, 国際文化学部, 教授 (40352934)
CHAPPLE Julian 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (60411279)
|
Keywords | 小学校 / 外国語活動 / 韓国 / 台湾 / 専門的指導力 |
Research Abstract |
本研究では、日本の小学校で外国語活動(英語)を担当している現職教員に求められる専門的指導力とは何か、その構成要素について考察すること、また、日本と同じく「外国語としての英語」教育環境にあり、小学校英語教育をすでに導入している韓国、台湾において同様の調査を行い比較分析することを目的とする。2010年度においては、以下の課題を遂行した。 課題(1):アンケートによるデータ収集を韓国、台湾でそれぞれ2回ずつ行った。その結果、韓国で161人、台湾では88人の現職小学校英語教員からデータを収集することができた。アンケートは、英語を教えることについて教員が考える理想と、実際に教えてみてわかる現実とのギャップを現場の教員はどのように克服しているのかについて問う内容となっている。来年度も両国においてデータ収集を継続する。 課題(2):日本においても、課題(1)と同様の調査を行い71人からデータを収集した。量的分析に使用するデータに加え、日本では、実際に授業観察を1つの小学校で学期に2回実施し、また研究会を通して現場の教員にインタビュー調査を行い、質的分析を行うためのデータを収集した。 課題(3):課題(1)および(2)で収集したデータの分析結果を、言語教育学や応用言語学分野の5つの国際学会で報告するとともに、2つの国際学会誌で報告した。
|