2010 Fiscal Year Annual Research Report
縄文・弥生社会の人口シミュレーションと文化変化モデルの構築
Project/Area Number |
20320123
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松本 直子 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (30314660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 武彦 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (50238995)
津村 宏臣 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (40376934)
安藤 広道 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (80311158)
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Keywords | 縄文時代 / 地理情報システム / 遺跡データベース / シミュレーション / 古環境復元 / 人口動態 |
Research Abstract |
データベース作成について すでに作成してある中国地方のデータをより詳細なGIS分析およびシミュレーションとの対応分析に使用可能にするべく取県を中心に補足を行った(松本)。また、前年度から引き続き、中部高地地方の甲府盆地~諏訪湖一帯、南関東地方の下末吉台地一帯の、縄文時代晩期~古墳時代前期の遺跡のデータベース化を進めた(安藤)。 GIS分析について すでに作成している遺跡データについて、データ整形処理(メタデータ構築と実装)、完成したデータのGISへの入力、データの不備(位置情報他)に関する補完文献調査、および時期別・地域別のデータベース項目に関連する基本定量分析を行った(津村)。その結果、縄文時代から弥生時代前期にかけて、居住様式が非線形的に推移することを示唆する結果が得られた。この成果については、23年度中に学会にて発表する予定である。 シミュレーションについて 人口規模、出生率、移動率などのパラメータを操作してシミュレーションを行うための基本プログラムを作成した(松本)。23年度にインターフェイスの改良を行う予定である。 フィールド調査について 鳥取県の井後草里遺跡の発掘調査を実施し、縄文時代早期・後期の遺物・遺構を検出するとともに、古環境復元のための土壌サンプルを採取した。古環境分析と土器の胎土分析結果について複数の学会で発表を行った(松本)。
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Research Products
(3 results)