2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20320129
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
季 増民 Sugiyama Jogakuen University, 文化情報学部, 教授 (20278237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土居 晴洋 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (40197992)
黒柳 晴夫 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (80097691)
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Keywords | 都市化 / 地域再編 / 生活再建 / 社会分化 / 国際貢献 |
Research Abstract |
上海大都市圏を主な研究対象地域に、衛星画像の解析、文献と資料の分析、役所でのヒアリング、現地踏査に基づき、都市近郊で発生する地域再編の全体像を把握した。調査地域選定作業により、開発区(工業団地)と新市街地(住宅団地)の2つの代表的な類型として無錫、昆山の両市を抽出することができた。類型が確定した後、研究目的に沿って南京、無錫、昆山、上海、長春、ハルビン、青島などで現地調査を実施した(20年5月、8月、9月、10月、21年3月)。 具体的な成果として、(1)無錫、昆山の両市について、1984年、1998年、2004年、2008年4年次の衛星画像と土地利用図を用いて、市街地の外延的な拡大、近郊地帯の境界の変化を把握した。次に代表的な地域について目視による土地被覆、土地利用、景観の変化を確認した(20年5月、8月、9月)。 (2)開発区(工業団地)と新市街地(住宅団地)の造成を中心とする近郊地帯について、農地や宅地収用の有無や開発熟度・開発区と新市街地までの距離などの外的要因、集落の立地条件・職業構成・収入構成・風土・生活・文化などの内的要素に基づき分類し、各類型の特徴を明らかにした。 (3)鎮から街道・村から社区への移行パターン、都市住民分譲住宅団地へのホワイトカラーニューカマーの混住や農民住宅団地へのブルーカラーニューカマーの混住パターン、農地や宅地から完全に追われたグループとそうでないグループに分けて、それぞれの特徴を確認した。 平成21年2月17日から22日にかけて、椙山女学園大学において研究発表会を開き、全員が調査成果を報告し、22年度の調査対象地域を決定した。研究発表会の後、名古屋市、瀬戸市、多治見市、東京都近郊地帯の巡検を実施した。以上のように研究計画通り、調査が進んでいる。
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Research Products
(2 results)