2010 Fiscal Year Annual Research Report
大規模開発に伴う中国の都市近郊地帯における地域再編
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20320129
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
季 増民 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (20278237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土居 晴洋 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (40197992)
黒柳 晴夫 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (80097691)
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Keywords | 都市化 / 地域再編 / 生活再建 / 社会分化 / 国際貢献 / 第三の空間 |
Research Abstract |
平成22年度では無錫市と昆山市について横並びでフラットな関係で比較検討し、都市拡大パターンの共通性と異質性を明らかにした。 具体的に、まず無錫市と昆山市全域について横断的な比較を通して地域的・経年的特色について整理し、ニューシティー型と開発区型のそれぞれの特徴を一層際立たせた。住宅中心の開発行為と工業主導の開発がどのように地面に投影されているかを4年次、4象限に区分して定量的に分析した。 次に全市域から郊外地域を抽出し、その拡大過程を明らかにしたうえで、そこにおける土地利用の変化を水域、農林用地、都市的用地の構成比から定量的に解明した。 2010年8月、全員は南京師範大の協力者とともに南京、南通、昆山で現地調査とヒアリングを実施した。代表者は22年5月、7月、9月、23年1月、3月に訪中し、昆山市役所へのヒアリングのほか、群益社区住民100人に対しアンケート調査と聞き取り調査を実施した。 理論構築の面では、市街地と農村にまたがる近郊地帯という境界領域(空間)に焦点を当て、分析、分類、数量化などの作業を進め、地域再編のパターンを類型化した。特に重要視したのは、調査によって明らかになった実態の裏に潜む深層を掘り下げることである。また、異質性や混在性を生み出す中国の法制度や社会制度といった構造上の原因も明らかにした。
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Research Products
(5 results)