2010 Fiscal Year Annual Research Report
地理教育におけるESD(持続可能な開発のための教育)カリキュラム開発の総合的研究
Project/Area Number |
20320130
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Research Institution | Hiroshima University of Economics |
Principal Investigator |
中山 修一 広島経済大学, 大学院・経済学研究科, 名誉教授 (30084122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田部 俊充 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20272875)
志村 喬 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (70345544)
高田 準一郎 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 准教授 (80454289)
永田 成文 三重大学, 教育学部, 准教授 (40378279)
佐藤 真久 東京都市大学, 環境情報学部, 准教授 (00360800)
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Keywords | 持続可能な開発 / ESD / 地理教材 / 地図教材 / ESD評価指標 |
Research Abstract |
(1) 地理科学学会秋季学術大会(2010年10月30日:広島市まちづくり市民交流プラザ)において、シンポジウム「サスティナビリティーいま、地理教育が問われているもの」を開催した。オーガナイザーは、科研メンバーの前田俊二、和田文雄と湯浅清治の3名が当たった。発表者には、科研メンバーの卜部匡司、和田文雄、田部俊充が、その他の発表者には、ESDカリキュラム研究者の川田力、河本大地、濱野清が加わった。また、コメンテーターとして研究代表者の中山修一が参加し、50名を超える参加者を得て、科研のテーマであるESDカリキュラム開発に向けた本質論、実践論をめぐる議論を深め、科研研究成果の充実と普及に大きく寄与できた。 (2) 研究成果を一般学術書として刊行することを企画し、『持続可能な社会と地理教育実践』(古今書院2011年1月刊、B5版、全262ページ、ISBN978-4-7722-4143-4 C3037)を出版した。同書は、科研代表者(中山)と研究協力者の2名(和田及び湯浅)が共同編集者となり、メンバー全員が章ごとに分担執筆した。同書の特色は、全28章を、理論編、実践編、海外編、評価論編の4部構成とし、特に実践編は、幼稚園・小学校、中学校、高等学校、大学という各校種別に編成した。同書の刊行をもって、本科研が当初より目標とした新学習指導要領の2011年度からの実施に間に合うよう成果を上げると言う目標を達成できたことになる。 (3) 研究成果を広く公開する目的で、昨年度に開設したホームページ「地理教育・ESDフォーラム電子版」を全面改良しトップページを充実するとともに、持続可能な開発のための教育に深く関わる「持続可能な社会」並びに「ユネスコ・スクール」のページを新たに開設した。なお、同ホームページは、平成23年度以降も研究成果のさらなる発展のために継続的に公開し、研究成果の社会への還元に努めることにした。
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