2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20330037
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 晴雄 Kyoto University, 経済研究所, 教授 (10144396)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 章 一橋大学, 経済学研究科, 教授 (90152298)
渡邊 直樹 筑波大学, システム情報学研究科, 講師 (20378954)
堀 一三 立命館大学, 経済学部, 准教授 (60401668)
|
Keywords | 提携 / 提携形成 / 協力ゲーム / 非協力ゲーム / 契約 |
Research Abstract |
1.「配分機能が限定されたような提携の機能の分析」については、交渉ゲームでの提携形成について、配分へのコミッメントが不可能である場合、特定のケースに関して重層的な提携構造が出現することを示せた。2.「逐次交渉型提携形成モデルの解の比較と、協力ゲーム解との関連性」については、岡田が、一般的な認識確率のもとでの均衡の存在を証明した。また、渡邊は実験での結果から、非定型的な交渉の結果がシャプレイ値、もしくは仁と一致する配分が出現するという観察を得た。3.「提携形成を含む非協力ゲーム分析の解の検討」は、上述や下記の研究において関連する成果が得られたことに加えて、ネットワークによる提携形成分析を、多機能型に拡張する試みを利用して、1、での提携形成問題を含む多様な可能性があることを例を用いて示すことに成功した。4.「非対称情報の導入」については、堀が不完備契約理論の枠組みにおいて、調達契約において、一括調達の優位性を示すなどの結果を得ている。また、岡田は、戦略ゲームと不完備情報下での協力ゲームの解、とくにコアとの対応関係を見出している。5.「協調の基盤」については、国際環境協定を例にとって、コペンハーゲンでの交渉の経過を基にその理論への対応を考察し、とくに、途上国のグループによる交渉結果の公式化阻止行動と、旧議定書延長の試みに対する先進国側の対策などをも視野に入れた統一的な理論化への道を探った。
|
Research Products
(10 results)
-
-
-
-
[Journal Article]2009
Author(s)
Haruo, Imai
-
Journal Title
Global Warming, Engineering solution(Springer Verlag)
Pages: 399-422
-
-
-
-
-
-