2009 Fiscal Year Annual Research Report
入札制度の競争性確保と公共工事の品質維持の両立に関する学際的研究
Project/Area Number |
20330056
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
田中 悟 Kobe City University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (20207096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花薗 誠 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (60362406)
佐竹 隆幸 兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (90268384)
林 秀弥 名古屋大学, 法政国際教育協力研究センター, 准教授 (30364037)
笹原 克夫 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (90391622)
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Keywords | 経済政策 / 建設マネジメント / 入札制度 |
Research Abstract |
本研究課題は、(1) 入札制度の競争性の向上と建設生産物の品質の関係に関する研究、(2) 工法協会の活動と入札の競争性・建設生産物の品質との関係に関する研究、(3) 入札制度の競争性の向上が地域経済・中小企業経営に与える効果に関する研究、の3つの課題で構成されている。平成20年度においては、主として(1)の課題を田中・林・花薗、(2)の課題を田中・笹原、(3)の課題を佐竹・林が担当するという役割分担を行い研究活動に従事してきた。 課題(1)に関しては、前年度の研究に引き続き、林・田中が発注者の採用する入札方式の選択に関する法と経済学からの接近を行い、入札方式選択が競争性の程度やenforcementの態様に依存することを示した。また、花薗は総合評価(除算)方式に関する理論モデルを構築し、入札者に与える価格競争・品質向上インセンティブが入札者のタイプによって異なることを明らかにした。 課題(2)では、田中・笹原が建設業界(アンカー技術分野)における工法協会の存立理由が、工法開発企業と施工企業の垂直的関係から生じる外部性を内部化する点にあることを示した上で、工法協会加盟企業間の関係が入札制度をめぐる競争性や建設技術に対する研究開発に大きな影響を与えうることを示した。 課題(3)では、佐竹が、中小企業の存立基盤についての検討を行い、中小企業の存立基盤強化に対する中小企業政策の役割について分析を行った。これらの分析はフィードバックされて、入札制度が地域経済に与える効果を探る作業の検討に活かされている。
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Research Products
(5 results)