2008 Fiscal Year Annual Research Report
知識の生成・転移と組織能力に関する定量分析:科学型イノベーションへの展開
Project/Area Number |
20330077
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
馬場 靖憲 The University of Tokyo, 先端科学技術研究センター, 教授 (80238229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
七丈 直弘 東京大学, 情報学環, 准教授 (30323489)
久保 友香 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (70451896)
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Keywords | 科学型イノベーション / 知識を生成 / 知識移転 / パスツール型科学者 / スタ-科学者 / アドバンスト・マテリアル / 特許 / 科学論文 |
Research Abstract |
研究の概要;本研究は、科学型イノベーションに関与する一連の組織がどのような研究能力を持ち,どのように連携を進めることによって知識を生成・移転しイノベーションを促進しているか,実証研究し、企業のイノベーション戦略への含意を明らかにする。平成20年度は、アドバンスト・マテリアル分野(光触媒)を対象として、卓越した研究業績に加え高いコンサルティング能力を持つ大学・公的研究組織の学者を、その特許出願実績の高さ、加えて、科学論文出版実績の高さに注目して「パスッール型科学者」と定義し、企業が同タイプの科学者と連携すると、イノベーションのための知識移転が促進され、企業のR&D活動が高度化されることを明らかにした。同研究は、従来から研究を進めてきたケース・スタディーから得られた仮説を、計量書誌学に基づいて抽出した論文・特許データを利用してモデル推定しており、同研究の方法論は国際的に高い水準を示している。研究成果はイノベーション研究において権威をもつResearch Policy 誌において発表され、DRUID2008(デンマーク)、Strategic Management Society 2008年年次総会(ドイッ)において発表された「パスッール型科学者」という新コンセプトは、バイオ分野における「スター科学者」との比較から、高い評価を獲得しており、同概念の一般性に関して議論が継続されることが期待される。加えて、日米比較を視野に入れて、バイオ分野における、研究者間の知識の生成・移転に関し質問票調査を実施しており、21年度においてはその分析を予定する。
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Research Products
(8 results)