2010 Fiscal Year Annual Research Report
デザイナーの構想力を生かしたビジネスデスバレー克服方法研究
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20330082
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤戸 幹雄 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (90335315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原林 桂一郎 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (20387525)
森永 泰史 北海学園大学, 経営学部, 准教授 (10405649)
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Keywords | デザイナー構想力 / ビジネスデスバレー / マネジメントスタイル |
Research Abstract |
本年度は科研費用研究の最終年度であるので、インタビューの他、まとめの作業を行った。数社の成功事例研と失敗究等を整理してみると、ビジネスデスバレーが生じる企業や開発プロセスには特定の理由が存在することが徐々に判明してきた。 それは、複雑な組織体制でのプロセスの中でバリューある仕事を結果として創出するには、そのプロセスの在り方がキーになってくる。 ビジネスの通常プロセスにおいて、効率的な方法は以下の様である。 イシューを見極め、仮説を立てる。そのイシューには良いイシューとよくないイシューが存在する。良いイシューは本質的、深い仮説がある。このイシュー特定のためには変数を削り、視覚化、最終形からたどる。so whatを繰り返しながら実際の分析を資料を集めながら進める、本質的でシンプルな最終形を創造し、視覚化した論理的でシンプルなストーリーを磨いていく必要がある。このようなプロセスが多くの成功事例を導き出している要因と言える。この複雑な成功プロセスの中で視覚化、変数の削除、シンプルな最終形、そして、視覚化した論理的でシンプルなストーリーの部分で、デザイナーの視覚化能力、調整能力、概念化能力、媒体的な役割、そして総合的なシステム能力が役に立つ。特にSONYのプロ用機器がよい事例である。 また、これをスムーズに行うためには、組織内の位置付けとオフィスでのレイアウト等などの配慮が非常に大事であると言える。 今回の研究によってデザイナーの能力分析と成功した事例の共通要因プロセスを明らかにすることができたことは今後のビジネスとビジネス学に大いに影響があると思われる。
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[Journal Article] Study on User Involvement in Hardware, Software, and Service-Integrated-type2010
Author(s)
K.Kawarabayashi, M.Ynamashita, M.Fuj ito, K.Sakamoto, Y.Kitani, N.Kouama, Y.Morinaga
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Journal Title
Design Development, Proceeding of International Conference of Kansei Engineering and Emotion Research 2010 (KEER2010)
Volume: 2010 (KEER2010), Item-290
Pages: 2374-2404
Peer Reviewed
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