2010 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル社会運動の発生と展開:2008年洞爺湖G8サミット国際市民運動を通して
Project/Area Number |
20330109
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
野宮 大志郎 上智大学, 語学部, 教授 (20256085)
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Keywords | グローバル社会 / 住民意識 / 市民活動 / G8サミット / 環境運動 / 運動の新しい質 / NGO / 情報化社会 |
Research Abstract |
2010年度(H22年度)においては、プロジェクト開始時点での計画どおりにプロジェクト事業が進められた。特に、過去二年の研究を踏まえて、研究成果の検討を通してのグローバル社会運動(GLSM)に刻する理解の深化と研究成果の公表(執筆と発表)に力点が置かれた。後者では、国内での成果発表のみならず、国外で成果の公表に努めた。また「研究成果報告書」、プロジェクト終了後の書籍刊行の検討も行なった。 (1)グローバル社会運動(GLSM)に対する理解の深化:GLSMの理解は、プロジェクト当初から大きな目標であった。数回にわたる検討会議の結果、未来志向などGLSMのメンタルな側面、経験運動としての側面、また組織化の特殊性など、大きな理論的成果が得られた。 (2)研究成果の口頭報告:雑誌論文約10本にわたる紙面上の成果公表と世界社会学会議(ISA、2010.7、スエーデン)と東アジア社会学者ネットワーク会議(EASN、2010.11、韓国)におけるプロジェクトグループでの口頭成果報告、その他プロジェクト参加者各人による個別会議での成果報告を行なった。 (3)研究成果の紙媒体による報告:研究成果の早期報告を目指して、本プロジェクトの「研究成果報告書」を作成中である。2011年夏前には刊行する予定である。 (4)今後の研究継続の検討:本プロジェクト終了後、2011年度の目標である成果本の刊行に向けて研究成果の検討会議さらには編集会議を10回程度行なった。成果本は本プロジェクト参加者に加え、海外からの研究者も参加しての国際プロジェクトとして刊行する予定である。
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