2009 Fiscal Year Annual Research Report
二十世紀における「負」の遺産の総合的研究-太平洋戦争と戦後社会-
Project/Area Number |
20330115
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
荻野 昌弘 Kwansei Gakuin University, 社会学部, 教授 (90224138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 彰 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90199422)
山 泰幸 関西学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (30388722)
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Keywords | 戦争 / 文化遺産 / 「負」の遺産 / 軍用地 / 開発 / 社会問題 |
Research Abstract |
2009年度の主な研究成果は、軍用地が戦後いかにして国土開発計画と結びつき、活用されたのかということに関して、政府の国土開発に関する資料や、全国の市町村史を調査したことである。その結果、軍用地と国土開発計画には密接な関係があり、いじめ自殺問題のような社会問題の要因と国土開発には深い関連があることが明らかになった。 また、海外の研究者との学術的交流も積極的に行った。The 39th World Congress of The International Institute of Sociology(国際社会学会第39回世界大会)では、regular session "War and Society"を企画し、司会およびコンビナーを行った。The 16^<th> World Congressof of the International Union of Anthropological and Ethnological Sciences(第16回国際人類学民俗学世界大会)においては、報告を行い(「消費社会における文化と美意識」)、中国の研究者とのあいだで、戦争遺産の観光利用に関する共同討議を行った。さらには、ロンドンで行われたConfrerence "Cultural Heritage? in East Asia",における招待講演では、東アジアにおける文化遺産の保存について講演した。
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Research Products
(7 results)