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2008 Fiscal Year Annual Research Report

現代家族における公共意識の育成に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 20330116
Research InstitutionKonan University

Principal Investigator

野々山 久也  Konan University, 文学部, 教授 (30067863)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片岡 佳美  島根大学, 法文学部, 准教授 (80335546)
Keywords公共意識 / 公共マナー / 公共意識の育成 / プライド意識 / 公共空間への帰属意識 / 比較調査
Research Abstract

本年度は、次年度にアンケート調査を実施するためのパイロット・リサーチとしてインタビュー調査を実施した。インタビュー調査の対象は、農村部と都市部の比較調査で、農村部としては島根県隠岐の島町、都市部としては神戸市の各地域にそれぞれに在住していて、かつ地域活動に積極的に関わっている5名ずつ合計10名の方がたにインタビューした。この調査成果については、次年度におけるアンケート調査の実施に活用していくことになるが、簡単に現時点での調査知見を整理しておきたい。
もともと公共意識それ自体が何なのかを明確に定義する必要があるが、とりあえずは公共空間におけるマナー意識としておくと、農村部である隠岐の島町における公共空間、たとえば道路などには美しく花壇が作られていたりして非常に整備なされている。そのことを面接時に尋ねてみると、インフォーマントたちが隠岐の島町を強く愛していて、自らの住んでいるところを自慢しプライドをもち、誇りにしていることが確認できた。都市部でも同じことが確認された。地元を誇りにしている住区では住民たちによって公園や道路が整備され、美しく保持されている様子がインタビュー調査から判明した。こうした点から理解されることは、公共意識や公共マナーは、その空間に対して人びとが誇りを抱き、いかに愛しているかと関係していることが分かった。空間に対してプライドが抱けなければ、必然的にその空間は公共マナーを意識してまで保持する必要のない空間となってしまう。したがって公共マナーは上部から強制して保持させるというよりは、いかにその空間にプライドを抱かせられるかということと関わっている。次年度は、この点を踏まえてアンケート調査票を作成し、本調査を実施していく予定である。なお本年度は、2009年2月20日にシンポジウム「いま問われる規範意識とは」を(財)HEM21研究機構と、クラウンプラザ・ホテル神戸でコラボレーションした。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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