2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20330159
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今井 康雄 The University of Tokyo, 大学院・教育学研究科, 教授 (50168499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 隆史 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40137758)
金森 修 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90192541)
小玉 重夫 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40296760)
広田 照幸 日本大学, 文理学部, 教授 (10208887)
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Keywords | 能力観 / 科学史 / 教育政策 / 教育哲学 |
Research Abstract |
1.今年度は、研究計画に従って5回の研究会を開催した。計11名が発表したが、その内容は発達脳科学、発達心理学から教育社会学、教育測定論、さらには教育哲学、社会倫理学まで幅広い。この研究会(通称「ちから研」)は、課題テーマの広がりを確認する機会となった 2.研究会の成果の中間報告として、平成20年9月の教育思想史学会大会において「教育における「力」の概念」と是するコロキウムを企画した。発表者は今井康雄、田中智志(山梨学院大学)、田村謙輔(東京大学大学院生)、北原崇志(東京大学大学院生)、広田照幸が指定討論者として議論に加わった。このコロキウムでは、教育における「カ」の概念の展開を、近代における「力」の浮上、新教育以後における「力」の前景化、そして80年代以後における「力」の問題化、という三つの局面に分節化することで、「力」の問題を議論する際の一定の枠組みを示すことができた。 3.今年度の研究のまとめとして、平成21年3月5日、6目の2日にわたって鎌倉にて合宿を行った。大学院生2名が発葦を行った他、ゲストに竹内章郎氏(岐阜大学)を迎え、徹底した議論を行うことができた。 4.今井が主宰するサブグループにおいて、「家庭教育・就学前教育の目独比較一課題と展望」と題するシンポジウムを、平成21年2月28日に開催した。ドルトムント大学の家庭教育研究グループからUwe Uhlendorff、Nicole Rosenbauer、Patrick Sablaの三氏を招き、目本側からは小玉亮子(お茶の水女子大学)、青木美智子(東京大学大学陽生)の二氏が発表を行った。目独両国ともに、家庭での教育が子どもの「力」と関わって公的な関心の対象となっている現状が浮き彫りになった。 5.今年度の後半には、吉長真子氏(東京大学)を中心として若手研究者の能力開発の問題をテーマとするサブグループが組織され、平成21年夏に開催される目本教育学会大会でのシンポジウムとラウンドテーブルの開催に向けて準研中である。
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Research Products
(12 results)