2008 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャル・キャピタルと学校教育の公共性・正統性に関する比較社会学的研究
Project/Area Number |
20330176
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
藤田 英典 International Christian University, 教養学部, 教授 (30109235)
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Keywords | 学校教育 / 教師 / 教育改革 / 公共性 / 正統性 / ソーシャル・キャピタル / 信頼 / 住民参加 |
Research Abstract |
本研究は、公立学校・教師の「信頼の低下」が言われ、学校教育の公共性が再審され、教育の新自由主義的・成果主義的再編が進む今日の状況を踏まえ、ソーシャル・キャピタルを中核概念とし、初等・中等教育を中心に学校教育の意義・役割・要件とその再構築の可能性について、次の3つの側面に焦点化し、国際比較を含めて、理論的・実証的に考察することを目的とするものである。 (1)ソーシャル・キャピタルの概念・視点及びその教育との関係に関する概念的・理論的検討 (2)学校教育・公立学校の意義・役割・機能と理念的・制度的要件に関する比較社会学的検討 (3)「ソーシャル・キャピタルとしての信頼・規範・社会的ネットワーク」と学校教育及び教職との関係に関する実証的・理論的検討 以上3つの課題について、初年度の本年度は主に以下の作業を行った。 (1)上記3課題についての文献研究と視察・研究会・学会大会等での討論・ヒアリングによる理論的検討 (2)ソーシャル・キャピタルの概念・視点及びその教育との関係に関する理論的検討 (3)2008年3月に実施した「信頼感に関する調査」結果の分析と報告書作成(09年7月刊行予定) (4)「教育の公共性と信頼感等に関する質問紙調査」の実施準備(09年5月-6月実施予定) (5)地域における教育改革の実施状況、教育・子どもの状況、学校教育に対する保護者・地域住民の意識・態度(信頼・期待・参加・協力・クレームなど)等についての視察・インタビュー調査
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