2010 Fiscal Year Annual Research Report
若者自立支援の課題と特別な教育的ニーズに関する総合的研究
Project/Area Number |
20330192
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
間宮 正幸 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 教授 (70312329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村澤 和多里 作新学院大学, 人間文化学部, 准教授 (80383090)
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Keywords | 韓国の青少生相談支援システム / 韓国の学校相談システム / 少子高齢化と地域の若者支援 / ハローワークの心理相談 / 企業・事業所と人間的自立 / 若者問題と発達障害 |
Research Abstract |
第1の成果は、2007年度以来の交流がある韓国において、青少年相談支援および学校教育相談システムにかかる調査研究をさらに深めたことである。韓国では、2008年から、Wee Projectという学校安全統合システムによる活動が新たに展開されているが、この新しい学校相談システムを包括する韓国の地域支援体制に関する調査をわが国ではじめて行ったものである。具体的には次のようである。2010年8月、われわれは、この方面において韓国でもっとも進んだ活動を行っている光州広域市において、関係機関(光州広域市青少年相談支援センター、西部教育庁Wee・Center、明谷中学校のWee Class、青年寮シュントなど)の実態調査をおこなった。また、全州大學校において開催された「第2回韓日若者(青少年)自立支援シンポジウム」に参加して、韓国の実践家および研究者らと若者(青少年)自立支援に関する議論を重ねた。さらに、2011年2月には、北海道大学において、韓国光州市の青少年自立支援にかかわる専門家を招聘して3回目のシンポジウムを開催した。 第2の成果は、少子高齢化が進むわが国の地域の若者自立支援研究として、北海道大学大学院教育学研究院・教育社会学研究グループとともに北海道夕張市の中学校、高齢者支援施設などで調査をおこなったことである。研究成果は、北海道教育学会誌に掲載された。 第3の成果は、4年間にわたる札幌学生職業センターおよび栃木県の若者サポートステーションでの臨床研究をまとめたことである。 第4の成果は、労働現場における労働者の人間的自立の問題と特別な教育的ニーズに関する調査研究を行ったことである。企業人と当事者を招いて、講演会・座談会を開催した。 以上の内容は、冊子体の研究成果報告書に示されている。
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Research Products
(8 results)