2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20340048
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
米谷 民明 放送大学, 教養学部, 教授 (10091521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 洋一 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (60144317)
加藤 光裕 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80185876)
大川 祐司 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (10466823)
奥田 拓也 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (90595646)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | ゲージ重力対応 / 超弦理論 / 量子重力 / ゲージ理論 / 超対称性 / 力の統一 / 弦の場の理論 / 行列模型 |
Research Abstract |
米谷はゲージ理論および行列模型の相関関数についての重力理論側からの予言について、超対称性による打消しが期待できない場合の振る舞いを、WKB近似に基づき考察し以前に与えた結果の信頼性を確かめた。現在共同研究者により計算機実験による確認が進んでいる。 風間は小松と共に前年度からの継続として、N=4超対称ヤン・ミルズゲージ理論の高い共形次元とスピンを持った非BPS的な複合演算子の3点関数を研究し、GKP弦と呼ばれる弦理論の古典解および理論の可積分性を駆使して強結合領域で計算する手法をさらに発展させた。今年度はGKP弦の頂点関数の寄与を完全に取り入れることにより、非BPS3点関数の強結合領域での計算を完成させた。 加藤は以前に開発した開弦の場の理論における共変ゲージを閉弦に拡張し、重力における共変ゲージの弦の場の理論版を構成した。さらに、これを含むこれまでの一連の手法を拡張し、massless高階スピンゲージ場を含む理論の可能性を議論した。また、格子上の超対称性の実現に関して新しい条件を提示し、それを満たす模型を構築し、超場形式の構成や局所化の方法などが実行可能であることを示した。 大川は共同研究者とともに、開弦の場の理論の古典解のパラメーターとその古典解が記述する境界を持つ共形場の理論のパラメーターを対応付ける手法を提案し、Siegel ゲージでのマージナル変形に対応する数値解に具体的に適用して解のモジュライ空間の覆い方という長年の難問に関して精度の高い結果を得た。 奥田は三次元球面上の超対称ゲージ理論に存在する非局所的演算子であるvortexループ演算子の期待値をlocalization法により計算し、双対性のもとでWilsonループ演算子と移り変わることを示した。また、ALE空間上の超対称性理論でのインスタントンの数え上げの問題を調べ異なる計算方法の間の簡潔な関係式を見つけた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)