2008 Fiscal Year Annual Research Report
LHCでの新しい物理発見に向けた散乱振幅自動生成プログラムの開発
Project/Area Number |
20340064
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
萩原 薫 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 教授 (50189461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神前 純一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 講師 (60169787)
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Keywords | LHC / リニアコライダー / 散乱振幅の自動計算 / イベントジェネレーター / MadGraph / HELAS / ヒッグス機構 / 余剰次元模型 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高速散乱振幅自動生成プログラムMadGraphを発展させ、LHCや将来のリニアコライダーに於ける新しい物理の発見に寄与することである。 先ず、超対称性に続く新しい物理の可能性として、大きな余剰次元を持つ理論の検証をLHCで行う新しい提案をし(論文2)、そのシミュレーションをMadGraphでするために重いグラビトンと標準模型粒子の結合を計算する新しいHELASコードを作成して公開した(論文5)。 電弱対称性の破れがダイナミカルに起きる模型(論文1)と軽いヒッグスボソンを伴う模型(論文6)の双方の場合に、現在の電弱精密実験による制限を定量的に評価し、其々の模型のテストを、LHCと将来のリニアコライダーで実施する可能性を検討した。 標準模型の物理として、LHCに於けるヒッグスボソンと2ジェットの同時生成過程に対する、電弱過程と量子色力学過程の干渉項による輻射補正を評価し(論文3)、また、トップクォーク対生成の閾値付近で、束縛状態トッポニウムが出現することの効果を定量的に評価した(論文4)。 これらの成果は全て、自動生成プログラムの開発に反映される。
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Research Products
(7 results)