2009 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙の化学進化の解明にむけた非抵抗型マイクロカロリメータの開発
Project/Area Number |
20340068
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
山崎 典子 Japan Aerospace Exploration Agency, 宇宙科学研究本部, 准教授 (20254146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹井 洋 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (30509857)
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Keywords | X線天文学 / マイクロカロリメータ / 宇宙の化学進化 |
Research Abstract |
キャパシタンス型カロリメータに関しては、極低温下での誘電率の温度依存性と、それを読み出すためのGHz帯回路が必要である。今年度は、3Heを用いたクライオスタットに極低温用同軸ケーブルを導入し、GHz帯での測定環境を整えた。そして、STO(チタン酸ストロンチウム)結晶に、Au/Cuによる櫛形電極を自作し、誘電率の温度依存性について2Kまでの測定を行い、理論モデルと一致することまでは確認した。測定手法がほぼ確立できたものと考えている。来年度以降、より温度依存性があると期待される結晶を用いてカロリメータ化を進める予定である。また、20um程度の幅のコプレーナ導波路を用いた、GHz帯でのLC共振回路を設計した。当初からアレイ化を考慮した設計を進めている。製作に関しても、保有するAlスパッタ装置その他を用いて膜付けとパターニングを行えるために、試作を開始している。一方で、観測的研究としては、銀河内の高温ガスについて、酸素輝線を用いた温度と密度の制限をつけ、論文にまとめている。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Energy Spectra of the Soft X-ray Diffuse Emission in Fourteen Fields Observed with Suzaku2009
Author(s)
T.Yoshino, K.Mitsuda, N.Y.Yamasaki, Y.Takei, T.Hagihara, K.Masui, M.uer, D.McCarmon, R.Fujimoto, Q.D.Wang, Y.Yao
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Journal Title
Publications of Astronomical Society of Japan 61
Pages: 805-823
Peer Reviewed
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