2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20340100
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
池田 研介 立命館大学, 理工学部, 教授 (40151287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 公也 九州工業大学, 情報工学部, 准教授 (70188001)
首藤 啓 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (60206258)
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Keywords | 非平衡・非線形物理学 / カオス / トンネル効果 / 半古典理論 / 複素力学系理論 |
Research Abstract |
エネルギー領域の現象論が発展し、可積分領域から非可積分領域への遷移過程が明らかになってきた。即ち古典力学系理論ではPoincare以来の問題である非可積分系トーラスの複素構造、特にその収束閾を決定する自然境界が、数学的対象ではなくトンネル効果という物理現象に明確に現れる事がはっきりとしてきた事が一大成果である(preprint)同時に時間領域研究が進展し長時間挙動が複素半古典論によって解釈されつつあり特異なStokes現象や複素空間のカオス的遍歴軌道の役割が明らかになってきた。 一方ドイツ、Dresden工大のグループが進展させてきた仮想的可積分アプローチに対する我々の批判(出版準備中)が機縁になって我々の複素半古典理論によって彼らの成果を解読する共同研究が進展しつつある。本年我々の研究グループの成果は動的トンネル効果の国際共同研究(独、仏、英、米、インド、日等)の一環として出版された成書「Dynamical Tunneling : Theory and Experiment」で二章分を割いて発表された。この共同研究は本年も独Max-Planck研究所の長期計画として実施され、首藤は組織委員として、池田、高橋は招待講演者として参加する。
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Research Products
(3 results)