2009 Fiscal Year Annual Research Report
シングルショットレーザー航跡場フェムト秒イメージング
Project/Area Number |
20340107
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
近藤 公伯 Japan Atomic Energy Agency, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (80225614)
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Keywords | 周波数領域干渉 / レーザー航跡場 / フライングミラー / 超高速光技術 / フェムト秒ムービー / レーザー電子加速 / プラズマフォトニクス / 電子バンチ |
Research Abstract |
本年度はレーザーのマシンタイムが取れなかったこともあり、本研究遂行に必要なレーザー技術としてファイバーレーザー発振器の開発とそれを基にしたファイバーレーザー増幅器の開発、エンハンスメント共振器の開発を主に行った。 このファイバーレーザーシステムはレーザーの安定性が極めて高く、研究代表者の目指す周波数領域干渉計測を行う上で極めて重要な技術である。 本年度は東京大学物性研究所の小林研究室に教えていただき、繰り返しおよそ80MHzのYbドープファイバーのモードロック発振器を開発した。出力は6.mWであり、ばらつきが出るレベルとしては距離にして数十nmに相当する桁までの極めて良好な周波数安定性を確認することができた。また、パルス伸長器、ファイバー増幅器を増設し、現在10W級の出力が可能である。この安定化技術を周波数領域干渉計測に応用することは次年度以降と考えている。また、将来的な高繰り返しでの応用も視野に入れるため、エンハンスメント共振器の検討も行った。エンハンスメント共振機に関してはCWベースの実験を開始した。 具体的な2次元周波数干渉イメージングに関しては、実験に入る前に必要なアルゴリズムのチェックのための数値シミュレーションを行おうとしている。アルゴリズムは他の研究機関での実績が存在するが、具体例は論文等でも示されておらず、本年度はこの検討を行った。これを実際の数値テストで位相差分布が再現可能かどうかをシミュレーションしその上で次年度以降に実際の実験を実施予定である。
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Research Products
(7 results)