2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20340112
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
井上 正志 Osaka University, 理学研究科, 教授 (80201937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四方 俊幸 大阪大学, 理学研究科, 準教授 (10178858)
浦川 理 大阪大学, 理学研究科, 助教 (70273539)
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Keywords | ガラス転移 / 流動複屈折 / レオロジー |
Research Abstract |
1.流動複屈折測定装置の開発 斜光法による流動複屈折の測定装置の開発を行った.従来法では,ずり応力相当成分の複屈折を測定するためには,ずり平面にそって試料の自由表面から光を入射するため,乱反射,散乱等により精度のよい測定が困難であった.試料をガラス板ではさみ,光を45度傾斜させることにより,極めて安定かつ精度のよい測定が可能となった.種々の調整を行い,室温から,200℃の温度範囲で,高分子メルトから,低粘度液体までの粘弾性と流動複屈折の同時測定が可能になった. 2.ポリノルボルネン類の合成と測定 主鎖にノルボルネンを含む高分子の合成を行った,エチレンとの共重合を行い,ノルボルネン含有量の異なる試料を合成した. 得られた試料について,粘弾性と流動複屈折の測定を行い,応力光学係数の評価を行った. 3.光ピンセット法による高周波数粘弾性測定装置の開発 倒立型顕微鏡を元に,光ピンセットを作成した.また,粒子軌跡追跡法による粘弾性測定装置の開発を行った.より高周波数域での測定を目指し,位相差顕微光学系を利用した新たな測定装置を構築した.
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