2010 Fiscal Year Annual Research Report
微細構造観測グライダーを用いたフロントの動態とサブメゾスケール過程の究明
Project/Area Number |
20340127
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
山崎 秀勝 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (80260537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 逸人 東京海洋大学, 海洋工学部, 准教授 (40361802)
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Keywords | 乱流 / 混合 / フロント / サブメゾスケール / グライダー |
Research Abstract |
2年度目に設計・製作したTurboMAP-Gliderの水槽及び実海域実験データを再度解析し、水中における飛行状態と振動等の問題について精査した。この結果、潜航角度は25-30度であること、また、乱流計測にとって好ましくない振動を抑制することが困難であることが判明した。そこで、当初の設計理念を修正し、TurboMAP-Gliderの浮心と重心の位置を変更する必要があることが分かった。この為には本体を再度設計し作成するか、現状の本体を生かして修正しなければならない。そこで本体を大幅に変更することなく翼の取り付け位置を出来るだけ前方に移動させ、重心と浮心の位置を調整した。このことにより潜航角度を12度程度まで抑えることが出来、さらに振動の問題も解決するこができた。 昨年度、設計・製作したランチ・リカバリーシステムについても洋上での取り扱い安さやTurboMAP-Gliderを保護する機能を向上させるために修正を加え、実海域実験を行い、その機能が当初計画していたレベルにあることを確認した。 フロントの位置を把握する目的で昨年度開発した曳航式自由落下型CTD装置(Saling Boat Profiler,SBPro)に小型の魚群探査装置の機能を加えることにより浅い海域においてもSBProを海底直上まで投入することが出来るようになった。荒川の河口域においてSBProを2ノットで曳航しながら水温、塩分、蛍光光度、濁度及び酸素量の断面測定を海底直上まで行うことができた。この観測により河川プルームフロントの詳細な構造を捉えることに成功した。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Multilayer physical system and biological structure in the upperwater of Lake Biwa during summer2010
Author(s)
Homma, H., H.Yamazaki, T.Nagai, M.Doubell, K.Amakasu, M.Kumagai, C.Jiao, , T.Ishikawa
Organizer
2010 American Geophysical Union Fall Meeting
Place of Presentation
San Francisco, California
Year and Date
2010-12-15