2009 Fiscal Year Annual Research Report
カメ類の卵殻タンパク質の系統学的・生体鉱物学的研究
Project/Area Number |
20340142
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
遠藤 一佳 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (80251411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 廉 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (00238396)
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Keywords | 系統学 / 生体鉱物学 / カメ類 / 卵殻タンパク質 / 爬虫類 / バイオミネラリゼーション |
Research Abstract |
本年度は以下の研究を行った。 スッポン(Pelodiscus sinennsis)のメスを解剖し、卵管の組織を摘出した。卵管組織からIsogehを使用して、トータルRNAを抽出した。このトータルRNAを鋳型にして、complementary DNA(cDNA)を合成した。スッポンの卵殻に基質として含まれるタンパク質Pelovaterinは卵管から分泌されている可能性が高いため、この卵管組織由来のcDNAを使って、PelovaterinのmRNAを増幅することを試みた。 PCR法によってPelovaterin遺伝子を増幅するため、Pelovaterinのアミノ酸配列をもとにセンスプライマーを2種、アンチセンスプライマーを1種作成した。これらのプライマーを使用してPCR法を行った。アニーリング温度などの条件を変えて、複数回PCR法を行った。増幅されたPCR産物をTベクターに組み込み、大腸菌によってクローニングしたうえで、PCR産物の塩基配列を明らかにしたが、求める配列、つまりPelovaterinをコードしているcDNAの配列を同定することはできなかった。理由としては、作成したcDNAの純度が低い可能性が考えられる。ポジティブコントロールとしてEF-1α遺伝子を増幅した場合、増幅はされるが、ほかのタンパク質も増幅されていた。 そこで、スッポンのゲノムからPelovaterinを同定することを試みている。現在、ゲノムを抽出し、ポジティブコントロールでその状態を調べている。
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[Journal Article] Artificial fertilization, early development and chromosome number in the brachiopod Lingula anatina2010
Author(s)
Nishizawa, A., Sarashina, I., Tsujimoto, Y., Iijima, M., Endo, K.
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Journal Title
Special Papers in Palaeontology (印刷中)
Peer Reviewed
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