2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20350044
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
荒井 孝義 千葉大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80272483)
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Keywords | ハイブリッドポリマー / 触媒 / 磁気分離 / 架橋型配位子 / 化学プロセス / 錯体 / リサイクル / 環境調和 |
Research Abstract |
本研究では、磁性ナノ粒子を有機-無機ハイブリッドポリマーで覆った磁性ナノカプセルを開発し、触媒の磁気分離も可能な特徴ある有機合成プロセスを確立することを目標としている。 昨年度までの研究において、研究計画を具現化するいくつかのデザイン型「有機-無機ハイブリッドナノカプセル化磁性粒子触媒」を実現した。 最終年度は、これまでの成果に立脚し、回収・再利用可能な光学活性な有機-無機ハイブリッドナノカプセル化磁性粒子触媒の開発に研究を展開し、特にルイス酸性を有する銅触媒において目的化合物を実用的なレベルの不斉収率で与える触媒の開発に成功した。また、単に触媒の回収と再利用を目指すのみならず、粉末X線結晶構造解析やX線光電子分光解析によって、触媒反応条件下における有機-無機ハイブリッドポリマーの強度や構造変化を明らかにし、本手法をプロセス化学として確立した。 さらに、本基盤研究(B)で目指していたように、架橋型配位子ならびに金属塩の組み合わせを網羅的に研究できるコンビナトリアルケミストリーに展開し、従来のデザイン型研究では、開発が困難な、比較的ソフトな配位子とハード性の高い金属塩からなるハイブリッドポリマーにおいても、高い触媒活性を有し、磁気による回収と再利用が可能なナノカプセル化磁性粒子触媒を見いだすことにも成功した。 これは、従来の分子性錯体触媒では得られない安定性をハイブリッドポリマーとすることで得られた事を示しており、今回の基盤研究における大きな成果である。
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Research Products
(21 results)
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[Presentation] Construction of Multiple Stereogenic Centers on Indoles and Pyrroles2011
Author(s)
Takayoshi Arai, Atsuko Awata, Makiko Wasai, Naota Yokoyama, Satomi Oyama, Hiromichi Fujino
Organizer
The 6th International Conference on Cutting-Edge Organic Chemistry in Asia (ICCEOCA-6)/The 2nd New Phase International Conference on Cutting-Edge Organic Chemistry in Asia (NIC CEOCA-2)
Place of Presentation
Hong Kong
Year and Date
20111211-20111215
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