2009 Fiscal Year Annual Research Report
動的共有結合ポリマーの多様な反応場におけるラジカル構造変換反応
Project/Area Number |
20350057
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大塚 英幸 Kyushu University, 先導物質化学研究所, 准教授 (00293051)
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Keywords | 高分子反応 / 高分子合成 / ナノ材料 / 高分子構造・物性 / 超薄膜 |
Research Abstract |
本研究では、多様な反応場における動的共有結合ポリマーの反応性について調査し、様々な反応場において駆動する動的共有結合ポリマーの開発を目的とする。具体的には、3つの反応場(極性溶媒系、無溶媒系、無機材料表面系)に着目し研究を推進する。本研究では3つの反応場(極性溶媒系、無溶媒系、無機材料表面系)に着目し研究を行うことを目的としている。 本年度は、前年度に得られた知見および成果をもとに展開し、1)極性溶媒中、2)バルクフィルム中、無機材料表面、の反応を行った。1)に関しては、アルコキシアミン骨格を有するモノマーと親水性へと変換できるモノマーとのラジカル共重合を行い、水溶性の共重合体の合成に成功した。さらにその共重合体を水中で加熱し、ラジカル交換反応による3次元架橋を実現した。さらに共重合比を変えることで、架橋反応の度合いが変化することを系統的に示すことができた。2)に関しては、主鎖に動的共有結合を有するポリマーフィルム(無溶媒系)の光反応による構造変換挙動を検証し、ラジカル構造交換反応および異種ポリマーの複合化反応が進行することを、GPC測定、NMR測定、DSC測定、偏光顕微鏡観察などにより多角的に検証することができた。さらに、3)に関しては、シリコン基板表面に原子移動ラジカル重合開始剤を固定化し、それを基点にして動的共有結合骨格を側鎖に有するポリマーブラシの合成に成功した。動的共有結合を末端に有するフッ素系の高分子との結合組み換え反応を行い、フッ素系の高分子がポリマーブラシに結合することを明らかにし、無機材料表面でのラジカル構造変換反応が進行することを示すことができた。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
大塚英幸, ら
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Journal Title
ポリウレタン最新開発動向 -分子設計・配合処方から物理・化学的性質の制御まで(第7章 第1節 高機能化を指向したポリウレタンのナノレベル複合化)(情報機構)
Pages: 203-214(分担執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
T.Maeda, et al.
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Journal Title
Dynamic Combinatorial Chemistry in Drug Delivery, Bioorganic Chemistry and Materials Science(Dynamic Combinatorial Chemistry in Materials Science)(Willey & Sons)
Pages: 229-260(分担執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
H.Otsuka, et al.
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Journal Title
ACS symposium Series Book : 1024(Synthesis and Reaction of Well-defined Copolymers with Thermally Exchangeable Dynamic Covalent Bonds, in the Side Chains)(American Chemical Society)
Pages: 319-329(分担執筆)
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