2010 Fiscal Year Annual Research Report
マベ真珠アラゴナイトナノ結晶配向制御機構の解明とフォトニック機能材料創成への応用
Project/Area Number |
20350073
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 智久 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 准教授 (80240901)
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Keywords | パオミネラリゼーション / ジャカリン様レクチン / ADPリボシルトランスフェラーゼ / アラゴナイト結晶 |
Research Abstract |
(1)26 kDaADPリボシルトランスフェラーゼ様タンパク質HSC-2とHSC-3(3アミノ酸残基のみ異なる)を2種の異なる蛍光標識試薬で修飾し、多重蛍光標識による反応追跡を倒立蛍光顕微鏡システムでおこなった。興味深いことにHSC-2が核形成に働くのに対してHSC-3は結晶の形態制御に働くことを明らかにした。また、両者が存在する場合にのみアラゴナイトが優先的に形成されることを顕微ラマン分光で明らかにした。 (2)マベガイ外套膜分泌液から単離したレクチンPPL-1,PPL-2,PPL-3およびPPL-4については、まだリコンビナント発現に成功していないが、PPL-1と相同性を示す魚類卵レクチン(RBL)ファミリーであるCSL1の糖鎖認識ドメイン(CRD)部分のHisタグをもちいた大腸菌での大量発現に成功した。またアルギニン誘導体を用いたリフォールディング反応により、活性を有するCRDペプチドの調製に成功した。さらにマベガイ基部にもなりうる細胞外基質タンパク質を足糸から単離精製し、一次構造を明らかにした。興味深いことに45kDaの組織金属プロテアーゼ様タンパク質(MMP)とそのインヒビターTIMP2種(15kDaおよび30kDa)の組み合わせにより、線維構造を調節していることを明らかにした。このうち15 kDa組み換えタンパク質について、Con2-融合タンパク質発現系を用い、シャペロン(pG-Tf2)と共発現させることで、可溶画分での発現に成功した。また、アフィニティークロマトグラフィーにより1段階での精製に成功し、LB培地800mLから6.4mgの融合タンパク質を得た。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Purification and partial characterization of ostrich skeletal muscle cath epsin D and its activity during meat maturation2011
Author(s)
Krause, J., Tshidino, S.C., Ogawa, T., Watanabe, Y., Oosthuiz en, V., Somai, B., Muramoto, K., Naude, R.J.
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Journal Title
Meat Science
Volume: 87
Pages: 196-201
Peer Reviewed
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