2009 Fiscal Year Annual Research Report
角度依存性のない構造色を示すソフトフォトニック結晶の構築
Project/Area Number |
20350105
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
竹岡 敬和 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 准教授 (20303084)
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Keywords | 構造色 / ゲル / クリスチャンセン効果 / 波長分散性 |
Research Abstract |
本研究では、屈折率の波長依存性の少ないアミド系ポリマーによるゲル内に、液晶の中でも芳香環を有するネマチック液晶を充填し、液晶の状態を変化させることで、着色と白色を温度によって制御可能なゲルの構築を目的とした。ゲルの消色-着色の制御は、ネマチック液晶の液晶相-等方相転位による屈折率変化を利用し、等方相の液晶の屈折率n_iと多孔質ゲルの屈折率n_pを任意の波長で一致するように混合液晶の組成比を設計することで、任意の温度において消色-着色をスイッチする条件を検討した。 N-methyl methacrylamideからなる多孔質ゲルを調製し、ネマチック液晶である5CB-5PCH混合液晶の中に浸すと、温度によって消色-着色を制御可能なサーモクロミックゲルとなることを示した。ゲルの消色-着色の制御は、ネマチック液晶の液晶相-等方相転位による屈折率変化を利用した。等方相の液晶の屈折率n_iと多孔質ゲルの屈折率n_pを任意の波長で一致するように混合液晶の組成比を設計することで、ゲルの消色-着色制御を達成した。また混合液晶の組成比を変えて屈折率n_iを制御することによって、消色-着色のスイッチをした時に見られる色彩を任意の色に設定できることがわかった。 以上から、液晶とゲルの組み合わせを変えることにより、任意の温度において消色-着色を誘起させることができるサーモクロミックゲルの構築を達成しな。
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Research Products
(4 results)