2008 Fiscal Year Annual Research Report
光学異方性を有する光波電界ベクトル記録媒体を用いた3次元ベクトルホログラムの創成
Project/Area Number |
20360029
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
小野 浩司 Nagaoka University of Technology, 工学部, 教授 (10283029)
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Keywords | 物理光学・量子光工学 / ベクトルホログラム / 光配向 / フォトニック構造 / 回折素子 / 偏光 / 液晶 |
Research Abstract |
本申請に関わる初年度においては、3次元ベクトルホログラム創成において、実験的・理論的にその可能性を実証した。具体的には、前述したアゾベンゼンをドープした光機能性液晶を一軸配向したホログラム記録媒体を用い、偏光ホログラムの手法を用いて3次元ベクトルホログラムの形成を試みた。この目的のため、従来からの予備実験で使用してきたアゾベンゼンドープ高分子複合体液晶を用い、「3次元ベクトルホログラム実証光学系」を構築し、3次元ベクトルホログラムの書き込み・評価・実証を行った。実証光学系は、実時間3次元ベクトルホログラムの実証を目的としており、書き込み光として用いる高出力DPSSレーザー(波長488nm)、プローブとして用いるHe-Neレーザー(波長633nm)からなる。さらに、3次元ベクトルホログラムでは、光学的異方性が3次元的に分布した構造が形成されるため、書き込み光の入射角依存性を観察するための回転試料台、読み出し光の入射角依存性を観察するための移動式ミラー、などの光学系からなっている。その結果、等方的な記録媒体とは、明らかに異なる回折特性が観察され、光記録媒体の厚さ方向も含めた変調構造を強く示唆する結果が得られた。また、形成された3次元ベクトルホログラムについてExtended Jones Matrix法、4×4Matrix法、FDTD法、などのシミュレーション技術の適用の検討を開始し、おのおのの解析方法の特徴を把握した。
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[Presentation] ホログラフィックPDLC形成における増感剤添加の影響2008
Author(s)
Najmiah Radiah Binti Mohamad, Kasmani Najib Binti Mohamad, 江本顕雄, 塩田達俊, 荻原昭文, 川月喜弘, 小野浩司
Organizer
電子情報通信学会有機エレクトロニクス研究会
Place of Presentation
機械振興会館
Year and Date
2008-11-14
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