2010 Fiscal Year Annual Research Report
ライデンフロスト温度以上の高温面急速冷却中の自発核生成と濡れ開始について
Project/Area Number |
20360101
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
門出 政則 佐賀大学, 海洋エネルギー研究センター, 教授 (80109222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光武 雄一 佐賀大学, 工学系研究科, 准教授 (20253586)
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Keywords | Quench / High Temperature / Nucleation / Jet cooling / Spray cooling / Heat Transfer / Phase Change |
Research Abstract |
ライデンフロスト温度以上の高温面を液体(水あるいはアルコール)で急冷するときの冷却特性を固液の連成問題という視点から再構築することを目的とした研究で,22年度は,固液接触時間と激しい相変化に伴う固液の非接触時間を測定するための温度センサーの開発および21年度の提案した均一自発核生成に対する新たなモデルを高温面の固液に適用し,固液の接触時間や固液の安定な接触が可能となる下限界温度の存在について新たな知見を得た.推定された下限界温度は,衝突噴流沸騰系で得られた均一自発核生成が終了する温度に近いことが確認された 開発しようとした温度センサー応答時間は10^<-6>秒を目指したものであったが,実験での応答時間は10^<-4>秒で,さらなる改良が必要なことが分かった 一方,モデルから推定された高温面上での固液の接触時間とその時の熱流束および再接触時間を基に高温面の冷却曲線を検討した結果,測定された冷却曲線がかなり高い精度で推定されることが分かった 下限界温度以上の高温面と液体が接触するときの接触時間の長さと接触中の蒸発熱流束の大きさを接触時の高温面温度で整理することが出来た
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