2009 Fiscal Year Annual Research Report
非定常非蒸発・蒸発噴霧特性の微視的解明とその火炎の三次元数値予測
Project/Area Number |
20360105
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
藤本 元 Doshisha University, 理工学部, 教授 (90051630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 二郎 同志社大学, 理工学部, 教授 (30226691)
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Keywords | 非定常噴霧 / 超高解像度レンズ / レーザホログラフィ / レイリー散乱法 / 数値予測 / 液滴分布 / 蒸気相分布 / 熱発生率 |
Research Abstract |
高圧定容容器による非定常非蒸発噴霧の超解像度レンズ系およびレーザホログラフィによる液滴分布,高温高圧容器における非定常蒸発噴霧のレイリー散乱法による蒸気相分布に関する実験,および数値予測による日地上噴霧火炎の解析よって,本年度に得られた主な結果は下記の通りである. 1.非定常非蒸発噴霧 1)分解能を10μmから5μmに増す事に成功し,当該噴霧の更に詳細な液滴分布と大規模渦構造が明らかになった. (1)渦の外縁には大粒径,内側には小粒径の液滴が主に分布する (2)渦運動による分級効果と渦の重なりとがあいまって,当該噴霧のコヒーレント構造が形成され,その結果,いわゆる魚の骨構造になる. (3)噴霧外縁に形成される渦は,時間経過につれて大規模に成長する. 2)当手法の分解能は世界最高レベルである. 3)当噴霧にレーザホログラフィの手法の適用可能性が見出された. (1)優れて三次元性を持つ当該噴霧の奥行き方向の液滴情報を独立的に取得し得る. 2.非定常蒸発噴霧 レイリー散乱法の適用によれば,当該噴霧の外縁部に刑される蒸気相濃度は非定常非蒸発噴霧の魚の骨構造に依存する 3.数値予測による非定常噴霧火炎の熱発生率の経過は,実験で得られた結果に概ね一致する.
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Research Products
(14 results)