2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ材料をベースとする電気二重層キャパシタの開発と燃料電池とのハイブリッド利用
Project/Area Number |
20360129
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
大坪 昌久 宮崎大学, 工学部, 教授 (90041011)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
迫田 達也 宮崎大学, 工学部, 准教授 (90310028)
本部 光幸 鹿児島工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20370059)
|
Keywords | ナノ材料 / 電気二重層キャパシタ / 燃料電池 / ハイブリッド |
Research Abstract |
本研究では表面官能基の制御を行った導電性カーボンブラックを電気二重層キャパシタ(EDLC)の分極性電極に配合し、その静電容量と内部抵抗の温度依存性について検討を行った。その結果、表面官能基量の多いケッチェンブラックを配合したEDLCは内部抵抗の低減に効果があることが分かり、温度が上昇するにつれて、その効果が大きくなることを明らかにした。これらの成果は、平成22年度電気学会基礎・材料・共通部門大会で“表面官能基を制御した導電性カーボンブラックを配合した電気二重層キャパシタの温度依存性”として発表した。さらに、固体高分子形燃料電池(PEFC)の膜電極接合体(MEA)作製において触媒スラリーを作製する際のMEA構造の検討を行い、最適な触媒層積層数を世界で初めて明らかにした。これらの成果は英文ジャーナル“Materials chemistry and physics”に“Estimating the optimal number of membrane electrode assembly catalyst layers for proton exchange membrane fuel cell by considering open circuit voltage and polarization”、国内論文“電気学会論文誌A”に“白金使用量の低減を目的とした固体高分子形燃料電池用MEA作製技術の検討”として掲載され、今後の燃料電池開発に国内外の自動車メーカーや燃料電池メーカーが注目するものと予想される。
|
Research Products
(6 results)