2009 Fiscal Year Annual Research Report
プロジェクション方式とレンチキュラ方式のハイブリット型立体表示に関する研究
Project/Area Number |
20360153
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高木 康博 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (50236189)
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Keywords | 立体ディスプレイ / 立体表示 / 液晶 / プロジェクタ / 画像処理 |
Research Abstract |
眼精疲労のない自然な立体表示実現のためには、非常に多数の画像を同時に表示する必要がある。従来は、マルチプロジェクタ方式で128個の画像表示が実現されていた。本研究では、この方式に、以前から立体表示に用いられてきたレンチキュラ方式を組み合わせたハイブリッドな構成法を実現し、必要な構成デバイス数を劇的に削減する方法について研究を行う。本年度は、ハイブリッドな構成法を用いて、256視点の超眼立体ディスプレイを実現した。以下に具体的な内容について述べる。 (1)本格的ディスプレイシステムの実現 (1) ハイブイリッドシステムの設計と試作 平成20年度の試作結果を踏まえ、最終的なハイブリッドシステムを設計・試作した。16視点表示を行うレンチキュラディスプレイ数を16台に増やし、256指向性表示を実現した。 (2)ディスプレイシステムの評価 表示画像間のクロストークと画像歪みについて評価した。その結果、画像歪みは1%以下であったが、クロストークはかなり大きいことがわかった。模型眼を用いて、立体像に対するピント合わせについて評価した。その結果、立体表示位置にピントを合わせると、光線のビーム径が最小になり、光強度が最大になることがわかった。 (2) 立体表示プログラムの開発 レンチキュラディスプレイ数の増加に合わせて、4画像出力のグラフックボードを内蔵したPCを4台用いて16台のレンチキュラディスプレイを制御するシステムを実現した。 当初予定では、光学系の収差に起因する画像歪みを電気的に補正する予定であったが、画像ひずみが十分に小さかったため、画像処理による余分な画像劣化を避けるため、これは行わないことにした。
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