2009 Fiscal Year Annual Research Report
光コムと光シンセサイザによる高速・高密度光信号処理
Project/Area Number |
20360154
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
黒川 隆志 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (40302913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 洋介 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 講師 (20283343)
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Keywords | 短光パルス / 光コム / パルス整形 |
Research Abstract |
光パルスシンセサイザーを用いた短光パルス合成により,ファイバー網の伝送特性解析について検討した.光パルスシンセサイザーはAWG,強度変調器,位相変調器,ミラーがモノリシックに集積された反射型構成からなる.4インチ石英基板上に作製されたAWGは30chの出力導波路をもち,各チャネルに位相変調器及び強度変調器が集積されている. 精密にパルス波形を整形できることを利用して,繰返し12.5Gz,パルス幅4-8psのsech^2型およびGauss型パルス(フーリエ限界パルス)を発生させた.この方法で発生した種パルスをEDFAで増幅し,200mの単一モードファイバ(D=17ps/nm/km)に伝播してパルス圧縮を行った.単一モードファイバの後に設置した自己相関器で観測される波形を元に,圧縮後の形状がガウシアンパルスとなる様に位相スペクトルをフィードバック制御した.従来のシンセサイザだけを用いる場合は3ps程度のパルス発生が限界だったが,本方法では1.3psまでパルスを圧縮でき,さらにペデスタルフリーのパルス発生にも成功した. パルシンセサイザによって生成した短光パルスを分散フラットファイバに導入して,広帯域なスーパーコンティニューム(SC)光を発生した.コム間隔12.5GHz,ピークパワー106Wのsech^2型パルスにより,131nm(20dB帯域)のSC光を生成した.このSC光の周波数間隔を掃引して干渉計測を行い,空間分解能30μmの高速な3次元計測が可能なことを確認した. 高密度波長多重の送信用光源として広帯域・高確度なコム発生技術,また受信用にローカルコム光発生によるホモダイン検波技術を開発し,高分解な分波を実現することを検討した.C-band内の3つの種光源と1つのコム発生系を用いて50GHz間隔,27波のキャリア光を生成し,この光源を用いて10Gbps,100kmのエラーフリー伝送に成功した.
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Research Products
(17 results)