2009 Fiscal Year Annual Research Report
Cooperative分散無線中継ネットワークのフィールドトライアル
Project/Area Number |
20360170
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村田 英一 Kyoto University, 情報学研究科, 准教授 (60252475)
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Keywords | 協力中継 / 協調中継 / 送信ダイバーシチ / 無線中継 / マルチホップ通信 / 屋外伝送実験 / フィールド実験 / FPGA実装 |
Research Abstract |
本研究では,実際に屋外伝送実験(フィールドトライアル)を行うことを目的としている.この伝送実験のために,我々が過去に無線信号処理装置(干渉キャンセラ)を試作した経験をベースに,Cooperative中継における送受信信号処理部全てを独力でFPGAによって試作している. 1.Cooperativeダイバーシチ中継において課題として指摘される協力無線局間の送信タイミング同期について,トレーニング系列の相関を用いた方法の改善と,より多様な条件下での収束特性の確認を行った. 2.試作した2中継2ホップ伝送システムの伝送特性をフェージングエミュレータ2台を用いた室内実験において確認し,その成果を査読付きジャーナル論文として投稿し採録が決定した(4月26日付け採録通知) 3.パケットに中継制御情報を付加することによって,パケット毎に中継方式を切り替えて,ほぼ同時に3種類の中継について伝送特性の取得が可能となった. 4.試作した2中継2ホップ伝送システムの伝送特性を大学構内での伝送実験において確認し,国内学会発表及び国際会議投稿を行い,IEEEVTC2010-Fallに採択された(5月1日付け通知). 5.試作した2中継2ホップ伝送システムの伝送特性測定を京都市街において行った.これによって,21年度中に本研究の過半の目標が達成されたと言える.結果をIEEE PIMRC2010に投稿し,ジャーナル論文への投稿も準備中である.
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