2010 Fiscal Year Annual Research Report
誘電泳動を利用した異種ナノ材料間界面の構築とセンシングデバイスへの応用
Project/Area Number |
20360184
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
末廣 純也 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (70206382)
|
Keywords | 誘電泳動 / カーボンナノチューブ / 界面活性剤 / スピンカラム / 濾過 / エネルギー障壁 / 半導体カーボンナノチューブ / 自己組織化 |
Research Abstract |
1.スピンカラムを用いたゲルによる金属・半導体CNTの分離と誘電泳動集積法によるCNTガスセンサの作製 (ア)スピンカラムを用い、アガロースゲルによって金属・半導体CNTを分離して、分離後の溶液を用いてCNTガスセンサを作製し、センサ特性を比較した。 (イ)金属・半導体CNTが分離できたことを吸光度やセンサ特性によって確認した。 (ウ)濾過回数を増やすことで半導体CNTの濃縮に成功、更には濃縮効果により、少量でのCNTガスセンサ高感度化に成功した。しかし未だ金属CNTのピークが吸光度で現れることや、界面活性剤の影響を受けやすいことから、実験条件をさらに最適化していくことが今後の課題としてあげられる。 2.界面活性剤がCNTに与える影響 (ア)界面活性剤がCNTガスセンサの感度低下の原因になっていることを確認した。その対策として、懸濁液状態での界面活性剤除去を行い、感度上昇がみられたが、再現性は確認できなかった。 (イ)分離に使用する界面活性剤の濃度を変化させることでもCNTガスセンサの感度変化も確認できた。 (ウ)今後は、分離の際に使う界面活性剤の濃度とCNTガスセンサの感度との関係を調査することで高感度なCNTガスセンサが出来ることが期待される。
|