2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20360186
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
間瀬 淳 Kyushu University, 産学連携センター, 教授 (00023325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛松 省三 九州大学, 医学研究院, 教授 (40164008)
北條 仁士 筑波大学, 数理物質科学研究科, 准教授 (30116660)
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Keywords | マイクロ波 / 反射計 / 超短パルスレーダ / バイタル信号 / 生体イメージング / マイクロ波集積回路 / 数値人体モデル / 計算機シミュレーション |
Research Abstract |
1.動的測定一心拍・呼吸測定の実証実験: 1)就寝中における異常検知システムおよび健康モニタとしての実証実験を進め、長時間モニタの可能性を示した。 2)運転者モニタの実証実験を行った。測定確度を向上させるため、アンテナの種類および位置の最適化に対する知見を得た。心電計との同時測定の結果、アイドリングでは80%の確度、±3%以内の精度で測定できることを示した。 3)自動ゲイン調整機構を付加した位相検出器を用いたシステムを製作し、生体信号測定の検証を行った。1系統では測定が困難であるが、2系統の信号を用いて不要成分を除去することで、精度よく測定できることがわかった。 2.電磁波伝搬シミュレーション 1)有限差分時間領域(FDTD)法を用いた計算機コードを開発・改良した。 2)情報研究開発機構(NICT)提供の数値人体モデルを用い人体内の電磁波伝搬評価を高精度に行うことができた。 3)種々の入射周波数に対して、人体各組織における電磁波の減衰特性を定量的に評価した。 3.超短パルスを用いたアクティブイメージングの実証実験: 1)超短パルスレーダによるイメージングを、乳がん検出の数値シミュレーションおよびモデル実験の両面から進めた。FDTDコードによる数値シミュレーションでは、NICT開発の数値人体モデルを適用した。 2)胸部モデルを用いたイメージング実験では、生体を模したファントムモデルを使用、Conibcal Microwave Imaging法により信号処理した結果、大きさ5-10mm、深さ3-5cmにおいて腫瘍を検出できることを検証した。 4.システムの集積化: マイクロ波心拍測定システム(発振器、ミキサ、方向性結合器などで構成)の集積化設計および試作を行った。金属板をターゲットとしてアンテナとの距離を変化させ模擬実験を行った結果、アンテナとの距離に応じて位相が正しく検出することを確認した。現在心拍信号の測定実験を開始したところである。
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Research Products
(53 results)