2008 Fiscal Year Annual Research Report
初期乳がん検出にもちいるマイクロ波マンモグラフィ技術の確立
Project/Area Number |
20360187
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
竹中 隆 Nagasaki University, 工学部, 教授 (40117156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 俊幸 長崎大学, 大学院・生産科学研究科, 准教授 (50202172)
森山 敏文 長崎大学, 工学部, 助教 (20452873)
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Keywords | 乳がん検出 / マイクロ波 / 逆散乱 / マンモグラフィ / 計測工学 |
Research Abstract |
現在、乳房用X線診断装置マンモグラフィは乳がん集団検診において最も効果的な方法であるが、受診率が非常に低く様々な問題点を抱えている。本研究では、マイクロ波領域において乳房の正常組織と悪性腫瘍との電気定数(誘電率、導電率)が大きく異なっていることに着目し、受診率を改善し、生存率を高めるために、安全で痛みがなく高い感度と識別能力を持ち、かつ低コストで取り扱いやすい検査方法としてマイクロ波を用いたマンモグラフィ技術を開発する。平成20年度の研究成果は以下の通りである。(1)乳房内部の画像を再構成する逆解析部のアルゴリズムの並列化を行った。実際に並列計算処理を行うために分散メモリ型PCクラスタを24台のPCで構成した。各PC間での相互のデータ送受信に対してはMPI (Message Passing Interface)の実装であるMPICH2を用いた。また、PCの使用台数の増加に伴う全計算量に占める通信量の増加による計算時間増大を改善するため、高速・広帯域のギガビットネットワークを用いた。(2)散乱波を数値計算するFDTD解析アルゴリズムをハードウェア化(FPGA)するため、HDL(ハードウェア記述言語)による回路設計を行い数値シミュレーションによる高速化を確認した。また、GPUを用いたFDTD解析アルゴリズムの並列化を検討し、数値シミュレーションによる高速化を確認した。(3)乳房を照射し、その散乱波を計測するアレイアンテナとして24個の計測用アレイアンテナを試作しアンテナ問の相互影響を検討した。
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Research Products
(3 results)