2008 Fiscal Year Annual Research Report
「環境変化順応型」冷却ガスパイプライン技術の開発~複合材料利用による新しい可能性
Project/Area Number |
20360196
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
蟹江 俊仁 Hokkaido University, 大学院・公共政策学連携研究部, 教授 (10332470)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤川 敏 北海道大学, 大学院・工学研究科, 特任教授 (90360932)
三上 隆 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002303)
岩花 剛 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70431327)
佐藤 太裕 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (00344482)
|
Keywords | 凍土 / 活動層 / モニタリング / 凍着強度 / 弾性係数 / 温度依存性 / 複合材料 / パイプインパイプ |
Research Abstract |
A. 凍土地帯における環境影響評価 : 【動向調査フェーズ】 米国アラスカでの第9回国際永久凍土学会ならびに現地調査により, 貴重な情報収集ができた5特に, 永久凍土地帯における活動層厚の増加は, 単純に気温の上昇に地温が追随するのではなく, トランジエントレイヤーの存在が大きく影響している可能性が指摘されるなど, 永久凍土上端部の高含氷率層の重要性が認識された. また一般永久凍土帯の環境変化は, 山岳永久凍土帯の変化をモニタリングすることにより先行的に予測できる可能性があることが示された. B. 凍着特性による密着性・気密性評価 : 【材料特性評価フェーズ】 凍着温度の差異による凍着強度への影響を実験的に評価するとともに, 凍土の圧縮強度及び弾性係数の温度依存性について実験を行い, 基礎的な物理物性が明らかになった. 特に, 凍上性の高いシルト質土を用いた場合の, 凍着面に作用する応力と相対変位の関係が求められたことから, 凍土と構造物との相互作用問題における解析モデル構築に貴重なデータが得られた. C. 複合材料構造の変形挙動評価 : 【数理モデルフェーズ】【基礎実験フェーズ】 二重管の内部に, 砂などの可塑性材料を充填することによる局所的な曲げ変形(Brazier Effect)の防止と靭性向上効果を実験的に検証し, 中空の場合やモルタル詰めの場合に比べて高い変形性能が得られることが実証された. また, 局部的な断面内座屈に関する数理モテルの構築等を行い, 複合材料利用による変形性能の向上を解析的手法で考えた. これらにより, 将来的な変形挙動評価手法の確立に向けての基礎的知見が得られたと考える.
|
Research Products
(5 results)