2008 Fiscal Year Annual Research Report
安全安心かつ快適な都市を支える信頼性の高い都市内物流システムに関する研究
Project/Area Number |
20360229
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
谷口 栄一 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (70252468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 忠史 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80268317)
安東 直紀 京都大学, 工学研究科, 助教 (20432362)
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Keywords | 安全・安心 / 都市物流 / 信頼性 / シティロジスティクス / 配車配送計画 |
Research Abstract |
(1)確率論的最短経路探索問題の検討および顧客間所要時間変動を考慮した配車配送計画問題のモデル化 従来、確率論的配車配送計画において、顧客位置における遅刻については確率論に取り扱っていたが、顧客間の経路選択についてはDijkstra法による確定論的最短経路を用いていた。ここでは所要時間変動を考慮した動的かつ確率論的な最短経路探索手法としてFu and Rilett (1998)による期待経路モデルおよびMiller-Hooks(2001)による最小期待時間探索手法を、配車配送計画に組み込んだモデルを構築した。これらのモデルを小規模な仮想道路ネットワークに適用した結果、顧客間の所要変動を考慮したモデルにおいては、確定論的に取り扱ったモデルに比べて、総コストが減少し、かつ総コストの変動も減少することが明らかになった。所要時間変動を考慮して事前に求めた顧客間経路は、配車配送当日の所要時間変動に対して安定しており、顧客位置での遅刻ペナルティの削減に貢献し、その結果、総コストの削減につながったと考えられる。 (2)突発事象の発生確率を考慮したコスト信頼性を評価するモデルの構築 交通事故などの突発事象によるトラック輸送におけるコスト信頼性を評価するために、進化ゲーム理論を用いて所要時間変動および突発事象による交通障害発生確率を考慮した経路選択モデルを構築した。このモデルを仮想道路ネットワークに適用し、道路の渋滞対策を実施したことによって所要時間の平均および分散が減少した場合のコスト信頼性の変化について分析を行った。
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Research Products
(7 results)