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2009 Fiscal Year Annual Research Report

地域における貴重な社会資本としての地方鉄道の活かし方に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20360230
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中川 大  Kyoto University, 工学研究科, 教授 (30180251)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松中 亮治  京都大学, 工学研究科, 准教授 (70303849)
大庭 哲治  京都大学, 工学研究科, 助教 (80464197)
Keywords公共交通 / 地方鉄道 / 採算性 / 利便性向上 / 土地利用
Research Abstract

3地方鉄道活性化方策の基礎研究
3-1鉄道の便益・費用構造の分析
地方鉄道を活性化することが社会にとって価値があることを示すための基礎的な分析として下記の3点を行った。
(1)便益を科学的かつ一般市民にも理解しえる形で算出し費用と比較すること。
(2)地方鉄道の多くは、社会的な便益は大きいにもかかわらず事業者にとっては不採算であるという構造となっていることを定量的に示すこと。
(3)便益を享受する主体による負担の仕組みを構築すること。
不採算である以上、誰かに必ず負担が発生することになるが、発生する便益が負担よりも大きいかどうかを示すことができるかどうかが地方鉄道再生のためには重要であり、本研究はそれを具体的に明らかにした。
3-2鉄道に対する地域負担の考え方に関する分析
地域が負担して守られている鉄道路線は少なくないが、これまで行われてきたのは、赤字を補填するための支援である。赤字だから支援するという発想は、結局、採算がとれることが前提であるという基本的な発想から抜け出していない。なぜ赤字の鉄道を助けるのかということについての議論が決定的に不足しているため、鉄道に対する負担は「できることなら無い方がよい無駄な出費」のように扱われてきた。そのような状況であるために、財政が悪化したときに真っ先に切り捨てられてきており、赤字であることが支援することの根拠なのではないということを、はっきりさせる必要がある。
地域は便益を享受しているのであるからそれに対する適切な負担を行うのが当然であり、そうすることによって地域はその便益を将来においても享受していくことができるということを示すための基礎的な理論構成を行った。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] コンパクトシティ施策が都市構造・交通環境負荷に及ぼす影響に関するシミュレーション分析2009

    • Author(s)
      牧野夏樹, 中川大, 松中亮治, 大庭哲治
    • Journal Title

      都市計画論文集 44-3

      Pages: 739-744

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] How has the distribution of the population in local cities been changing over time according to the frequency of railways and tramways?2009

    • Author(s)
      Motoya Nagao, Dai Nakagawa, Ryoji Matsunaka, Tetsuharu Oba, Akihiko Mochizuki
    • Organizer
      Urban Transport 2009
    • Place of Presentation
      Bologna, Italy
    • Year and Date
      2009-06-23

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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