2010 Fiscal Year Annual Research Report
地域における貴重な社会資本としての地方鉄道の活かし方に関する研究
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20360230
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
中川 大 京都大学, 工学研究科, 教授 (30180251)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松中 亮治 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70303849)
大庭 哲治 京都大学, 工学研究科, 助教 (80464197)
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| Keywords | 公共交通 / 地方鉄道 / 社会資本 / 社会的便益 |
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| Research Abstract |
わが国の地方鉄道は、ほとんど例外なく厳しい経営状況にあり、廃止の危機に陥っている路線も少なくない。また、廃止論議までには至らなくても、便数も少なく、十分に活用されていない路線も多い。このことは、地方鉄道が主に採算性によって評価され、地域の人口や産業に及ぼす長期的な影響などの社会的な便益が必ずしも十分に評価されてこなかったことが強く影響していると考えられる。
そこで、本研究では、利便性の高い鉄道は地域の人口等に及ぼす効果が大きいことや、鉄道を廃止した地域ではその後の人口の減少率が大きいことなどを、全国を網羅したデータベースを構築して定量的に示すことによって、地方鉄道の社会的な価値を明らかにした。
現在の地方鉄道の多くは、不便で魅力に乏しく、駅周辺に都市的な土地利用さえ展開されない状況に陥っているが、このような地方鉄道を地域のために活かすためには、「鉄道の価値を社会的に評価する」ということが重要であり、実際に利便性の高い鉄道路線では効果が発揮されていることなどを明らかにした。
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