2009 Fiscal Year Annual Research Report
広域リアルタイム斜面モニタリングシステムの実用化研究
Project/Area Number |
20360234
|
Research Institution | 鹿島建設株式会社 研究・技術開発本部技術研究所 |
Principal Investigator |
黒沼 出 鹿島建設株式会社 研究・技術開発本部技術研究所, 先端・メカトロニクスグループ, 主任研究員 (30416713)
|
Keywords | 写真測量 / 画像計測 / GPS / モニタリング / 国土保全 |
Research Abstract |
本研究は、大規模地滑り災害に対し安全な住生活を実現するために、取り扱いが簡便で対象箇所を高精度に計測し、広範囲を網羅しながらリアルタイムに状況を把握することが可能なモニタリング技術を開発することを目的とする。計測技術の具体的手段としては、特定領域を高精度に計測可能な精密デジタル写真測量技術、及び広範囲をリアルタイムに観測可能な電波位相差式測距計測技術の組合せである。平成21年度はそれぞれ以下の検討を行った。 ■遠距離デジタル画像計測の高精度化,解析の効率化 ・昨年度に基本原理の確認を行った、長焦点レンズを使用して撮影した画像に対するアフィン投影幾何学を利用した画像歪み補正技術について、フィールド試験において従来の中心投影方式との精度比較を行い、その有効性を確認した。また、そのためのプログラムを開発した。 ・上記フィールド試験において、観測域へ設置したコードターゲットにより外部標定作業の簡略化が可能なことを確認した。 ■GPS測位技術の応用、電波位相差式計測技術の実用化 ・電波位相差計の発信器及び受信機の配置方法による精度への影響について実験により確認した。 ・FKP方式ネットワークRTKを用いたリアルタイムモニタリングのため、ソフトウェア改造のためのシステム設計を行った。
|